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旅カフェ日和

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「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」

先日、シネモンドで若松孝二監督の新作「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」を観てきました。この日は監督の舞台挨拶があり、たくさんの人で賑わっていました。
若松監督は去年も「キャタピラー」の舞台挨拶でシネモンドに来ていたけど、私は観そびれてしまったので、今年はどうしても観たい!と思い、仕事中でしたが、旅カフェをこっそり閉めて行ってきました。

シネモンドの入り口では上野さんが今なら監督のサインが付きます!と言ってパンフの宣伝をしていました。よく見るとシネモンドのカウンターにペンを持った若松孝二監督が立っていて、すごい光景なのでちょっと笑ってしまった。

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舞台挨拶は映画の後の予定でしたが、監督の体調がすぐれない、とのことで急きょ映画の前に変更になりました。杖を突きながら舞台に上がった若松監督。「いや~、歳にはかないません。。。」と言いながら、力強く話しだしました。
監督はこの三島由紀夫の映画をずっと撮りたいと願い続けておられたそうです。撮りたいけど資金がない、じゃあまりお金をかけずに撮れるものを、ということで作ったのが「キャタピラー」だったそうです(たしかにお金がかかっていなさそうな映画でした)「キャタピラー」で儲けさせてもらったので、やっとこのミシマ映画を作ることができた、と嬉しそうに語っておられました。

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三島由紀夫を演じた井浦新(『ARATA』さんが改名したそうです)がとてもいい!と監督は何度も言っていましたが、映画を観るとたしかにとてもはまり役のようでした。楯の会の森田青年を演じた満島真之介くんはかなり目がイッてる感じでヤバい匂いがぷんぷんしてました。撮影中はさぞ大変だったろうな、と思いますが、難しい役を全力で演じきった清々しさみたいなものを感じました。
でも、三島由紀夫の思想も若松監督がどうしてこの映画をこんなに撮りたかったのかも結局よくわからなかった。映画そのものは迫力もあって、キャストもいいなと思いましたが、その根本に流れるものを最後まで理解することができなかった。難しいです、本当に。
「処女ゲバゲバ」を観た時もよくわからなかったけど、若松ワールドはいつまでも奥が深いということかな。
by tabicafecom | 2012-06-29 14:50 | 映画
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